ダウンカットとアップカット
一般的な工作機械の工具の回転方向は右回転である。その為工具を切削する進行方向によって 切削現象が異なってくる。工具を主体として表現するか、被作物を主体として表現するかで言い方が変わってくる。
- ダウンカット(進行方向からみて)
- 工具の進行方向の右側に被作物がある場合
- 被作物の左側に工具がある場合
- アップカット(進行方向からみて)
- 工具の進行方向の左側に被作物がある場合
- 被作物の右側に工具がある場合
正面フライスはアップカットとダウンカットの複合切削となる。
アップカット
- 工作機が古い等の理由で剛性が低くても切削可能。バックラッシュがある場合などにも。
- 切り込むに従いキリコの厚みが増す。
- 切削位置がゼロから始まることで摩擦力が大きくビビリを生じやすい。
- 切込み時の摩擦熱で工具が摩耗しやすく寿命が短い。
ダウンカット
- 切り込みの際に衝撃大。剛性が必要。
- 切り込む際がキリコが厚く、切り込むに従い薄くなる。
- 食い込み性が良く、切削抵抗が少ないのでビビリ少。
- アップカットと比較して刃先の寿命が長い。
- 切削面のツヤがない。
- 送り速度を上げる等の重切削向き。とくに超硬の時に有利になる
- 仕上げ面がよい。表面粗さが向上。
- 硬い材料はダウンカット向き。軟らかく、粘い材料には適さない。
